こっそり狂言師

あまり狂言と関係ない記事ばかり書いてます。

福田屋

久しぶりの更新。

前回の金蝶堂を再訪するときに、昔住んでいたときから気にはなっていたお店に寄ってみました。

こじんまりとしたお店で中はちょっと雑然としてますが、お菓子はそれなりに並んでます。

イメージ 1


季節のものと思って草餅と求肥の饅頭買いました。

アンコが好みではなかったですが、全体には不可なく。

そうしてお勘定のあいだ他を見ていたら隣のショーケースに赤いものが。
羊羹ぽいけど…

「すみません、これは何ですか?」
「羊羹です。」
「赤いのは食紅かなにか」
「そうです」

真っ赤な羊羹にショックを受けつつ良く見るとかなり糖化してシャリシャリな感じ。

「これは舟流しですか」
「そうです!うちは機械もないから昔の手作業でしかやれんもんですから」

なんと、探していた舟流し羊羹がこんな身近にあったとは!!

しかし
他にあるのは抹茶味のみ。

「小豆のものはないですか」
「小倉は日持ちしないので。
作ってもそんなに売れないから今はもう作ってないんです」

なんと…

やむなく抹茶味を購入。
さすがに赤いのを買う勇気はなかった。

イメージ 2


しかし、この見事なまでの糖化具合。
日が経つにつれてシャリシャリがジャリジャリくらいに。
ちょっと進みすぎたけどおいしく食べました。

本練りらしく歯応えのあるしっかりした羊羹でした。

別注したら小倉味も作ってくれるのかしら、などと妄想しつつ完食したのでした。