目的は西方寺。
なのでこちらは巡礼者用に乗合タクシーがありました。
さすがに歩き疲れたのでタクシーに乗ろうとお願いします。
「西方寺まで」
「え?」
「西方寺行きたいんですけど」
「あそこは知多四国の番外なので、あまり行く人いないから珍しくて。あと寺までは車がいけないから近くまでね」
うーむ、マイナーな客と思われてしまった。
ということで山頂にある西方寺の麓付近で降ろされて、階段と坂道をてくてく歩く。
山頂ではこんなひなびた光景が。
港町っていいですよね。
さて目的の西方寺です。
番外だけあって誰もいないと思いきや、近所の人が原付で通る。
よくこんな坂の上通ってくるな。
こちらも本堂の隣に十王堂があります。
十王堂というか大師堂の中に十王もいるということでした。
こちらも地蔵とセット。
ただし幕で良く見えないのと、地蔵の厨子で隠れてて後ろにいる王達がぜんぜん見えなかった(泣
写真には入ってませんが、きれいに補修・彩色されていて、奪衣婆、人頭杖、業の秤がありました。
しかも人頭杖と秤は別々でした。
しかしどうやら司命と司録らしい像がありません。
どこかに紛失したのか、痛みが激しくて捨てられてしまったのか、なくなっています。
さらになんとか隙間から見た閻魔王らしい像は、閻魔の特徴である赤ら顔ではなく、他の王と同じ肌色・・・・
せっかくきれいにしたのに、これじゃあなんだかなぁ。
少しがっかりの最後の訪問となりました。
でもこの狭い地区、島で三か所も十王があり、そこそこ道具も揃っていて割合きれいに残っていてうれしかったです。
やはり知多半島は十王信仰が熱い!