こっそり狂言師

あまり狂言と関係ない記事ばかり書いてます。

日間賀・篠島の閻魔③

いよいよこの閻魔巡りも最終です。

日間賀島の港から高速船で篠島へ移動します。

目的は西方寺。

篠島日間賀島は知多四国巡礼の一部ですので、けっこう参拝者が訪れているのです。
なのでこちらは巡礼者用に乗合タクシーがありました。
さすがに歩き疲れたのでタクシーに乗ろうとお願いします。
「西方寺まで」
「え?」
「西方寺行きたいんですけど」
「あそこは知多四国の番外なので、あまり行く人いないから珍しくて。あと寺までは車がいけないから近くまでね」
うーむ、マイナーな客と思われてしまった。

ということで山頂にある西方寺の麓付近で降ろされて、階段と坂道をてくてく歩く。

山頂ではこんなひなびた光景が。
港町っていいですよね。
イメージ 1

さて目的の西方寺です。
番外だけあって誰もいないと思いきや、近所の人が原付で通る。
よくこんな坂の上通ってくるな。

イメージ 2
こちらも本堂の隣に十王堂があります。
十王堂というか大師堂の中に十王もいるということでした。

イメージ 3
こちらも地蔵とセット。
ただし幕で良く見えないのと、地蔵の厨子で隠れてて後ろにいる王達がぜんぜん見えなかった(泣
写真には入ってませんが、きれいに補修・彩色されていて、奪衣婆、人頭杖、業の秤がありました。
しかも人頭杖と秤は別々でした。

しかしどうやら司命と司録らしい像がありません。
どこかに紛失したのか、痛みが激しくて捨てられてしまったのか、なくなっています。
さらになんとか隙間から見た閻魔王らしい像は、閻魔の特徴である赤ら顔ではなく、他の王と同じ肌色・・・・
せっかくきれいにしたのに、これじゃあなんだかなぁ。
少しがっかりの最後の訪問となりました。

でもこの狭い地区、島で三か所も十王があり、そこそこ道具も揃っていて割合きれいに残っていてうれしかったです。

やはり知多半島は十王信仰が熱い!



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